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5/15~17まで沖縄に行ってきました! 報告②

引き続き、新入生の感想兼、アピールです。

沖縄行動に参加したきっかけ 
僕が沖縄に行く事となったきっかけは、米軍基地の移設案に賛成か反対か、というシール投票に参加した事です。僕は賛成に投票したのですが、それは、迷走するべきではないと思っていたからです。米軍基地を移設すると言っておきながら、やっぱりやめますというのでは、沖縄の人達は納得しないだろうし、逆に、どこに移設しようと批判はあるはずです。どちらも反対されるなら、自らの意思を貫き、その後のフォローに力を入れるべきだと考えていました。しかし、一体どんなフォローをすべきか、まったく分かりませんでした。そうゆう事を話すと、「沖縄の人達は、移設を求めているんじゃなく、撤去を望んでいるです」と言われました。確かにそうだと思う気持ち半分、そんなの不可能だと思う気持ち半分でした。
 日本は戦争に負け、アメリカと日米安保条約を結び、米軍を沖縄に受け入れたのです。たとえ日本政府が米軍基地を撤去すると言おうが、アメリカが納得するはずはない。むしろ、アメリカとの関係を悪化させてしまうだけではないか。万が一、アメリカまでも撤去を認めたとしても、それは日本を無防備にさらすだけではないのか、そう思っていました。基地撤去ができれば一番良いのだろうが、不安が残ります。だから、そもそも、基地撤去という選択肢を僕は最初から持っていませんでした。だからこそ、何故、全学連が、沖縄の人々が基地撤去を望むのか、どのように解決するつもりなのか、という事を疑問に思いました。
 その解答は、僕の考えと根本から違っていました。僕が普天間問題を、国と国との問題として見ていた事に対し、彼らは資本家と労働者の問題だと捉えていました。戦争が起きるのは、余った製品を売る市場を求めて、植民地を得ようとする資本家がいるからだと、そしてその戦争に駆り出されるのはいつも労働者であり、資本家ではないと。労働者は戦争を求めているわけではない。だからこそ労働者は団結できるのだ。そして、労働者は国境に縛られずに団結することが可能だ。世界中の労働者が団結すれば基地なぞ戦争なんて無くせるんだ。そうゆう信念のもと、基地撤去を訴えている事を知りました。
 僕は、人間は戦争をする生き物だと、すでにあきらめていたので、そんな考え方もあるのかと衝撃を受けました。そして同時に、果たして団結など出来るのか、労働者は必ず資本家から圧力を受けるだろうし、文化の違いだってある。戦争を止める為には、中途半端な団結ではなく、屈強な団結が必要不可欠ではないのか。そんな事、可能なのだろうか。そうゆう疑問がありました。そこで、実際に沖縄に行き、団結している労働者の方々を見てみようと思い、この度、沖縄へ行く事となりました。

デモ行進、労働者集会に参加
 沖縄では、デモ行進、普天間基地包囲に参加しました。政府案に賛成であった僕が、デモに参加しても良いのかなとか思いながらでしたが。僕はデモというものを、これ以上耐えられない苦悩を訴える行為なのだと思っていたのですが、以外にも比較的穏やかな雰囲気でした。確かに、切実な思いは伝わってきましたが、思っていたほどの深刻さは感じられませんでした。こんなので良いのか労働者、とか密かに思ったりしてました。しかし、沖縄の人達が手を振ってくれたり、飛び入り参加してくれていたので、デモとしては成功だったのかもしれません。
 その後には労働者の集会に参加させていただきました。これがとにかく凄かったのです。とにかく熱い。怒りという感情も含まれていましたが、自分達でなんとかしなければいけないんだという想いがひしひしと伝わってきました。これが労働者の団結なんだと、不可能ではないんだと、思わせてくれるものでした。
 ここで驚いたのが、集会で演説している方々は、別に普天間問題だけに反対しようとして沖縄に来ていたわけではないという事です。彼らはそれぞれ、自ら別の問題を解決しようと立ち上がった人達なのです。広島で言うなら、核廃絶といったところでしょうか。みんな、労働者の団結を目指していました。この姿を見た時、団結という可能性が広がったように思いました。何故なら、団結する為には、共通の明確な目標が必要だと思うからです。それにしては、資本家という相手は抽象的すぎたと思うのです。だからこそ、別問題で立ち上がった人々が、共通の明確な問題に立ち向かうということは、強い団結につながるのだと、そう思うとともに、別問題というのは全て繋がっているのだと感じました。一つの問題が解決された時、他の問題に対する勢いは増すだろうという考えです。

戦跡めぐり、学生集会に参加
 その他にも、戦跡めぐりや、基地を見たり、学生集会にも参加しました。戦跡めぐりでは、島国日本の唯一の陸上戦ということで、原爆という一発の重みではなく、何ヵ月にも渡る戦いは、とてもリアルに感じるものであり、戦争という悲惨さを再度確認させられました。
 そして学生集会です。労働者の集会とは違い、学生、つまり僕達の事について議論するのです。これもとにかく熱い。学生も労働者と同様に団結できるんだと実感しました。何より今の現状について、みんなよく考えているし、目指すべき所は皆同じだったのです。基地撤去、安保粉砕、鳩山打倒、そして自らの大学の問題を解決したいという想いがありました。

沖縄行動に参加した感想
 実際に沖縄へ行ってみて、僕は基地撤去という選択肢を手に入れられたと思います。団結という可能性が見えてきた以上、皆さんに活動に参加していただきたいと強く思っています。しかし学生や労働者のあの熱さを感じていない以上、参加しようとはなかなか考えられないと思います。僕も沖縄に行っていなければ参加しようとは思わないし、そもそもビラなんて読むことすらなかったでしょう。なのでお願いしたいのは、社会の現状を知って、どうしたら良くなるのか考えてほしいという事です。社会に関心を持っていただくだけでも構いません。何故学生がしなければならないといけないのかと思う人もいると思います。しかし大学で起きた事に異論を唱えるのは学生なのです。大学は学生が作っていくものではないでしょうか。そうでなかったとしても、いずれは労働者となるのです。今の内に、社会というものを勉強しても損ではないと思うし、そうゆう事を学ぶ事も、大学の一つの役割ではないでしょうか。
 結局、異論を唱えたくても政府や資本家と直接話し合いの機会が持てるとは限りません。そうなると、デモやストライキといった手段に出なければいけない事も多くあります。しかし発言しなければ行動しなければ伝わらないのです。僕は自分達の意思を示すのに大切な事は、攻撃的なことではなく、人数だと思うのです。今回、デモは300人、普天間基地包囲は1万7000人が参加していました。デモでは声を張り上げていたのに比べ、包囲では二度ほど参加者が手をつないで基地を囲む事だけでした。いかにも地味すぎるし、実際、効果があるのかなとも思っていました。しかし新聞などメディアで取り上げられたのは包囲の方でした。結局のところ、デモをしている人の演説を全て報道なんてしてくれないわけだし、僕らはその数でしか規模を知ることは出来ません。デモに少数精鋭なんて言葉は当てはまりません。世の中を変えていくのは指導者の力ではなく、その考えに共感した多くの人々なのです。
 今後またビラを配る事になると思います。ビラを読んでその問題について考えていただければと思います。僕としては、8月6日のヒロシマのデモをぜひ成功させたいと思います。去年のデモの参加者は約1800人で、内15人程度が広大生だったそうです。これはいかにも少なすぎると思います。せっかく広島に来たのに関心を持たなくてどうするんでしょうか。この問題は、広大生こそが先頭に立って行うものだと思っています。これもビラを配ると思うのですが、8月6日より以前に集会があるので、集会だけでも是非とも参加して下さい。よろしくお願いします。
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