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11.4日米労働者交流集会 in Hiroshima 報告

BGM
11月4日、11.1全国労働者総決起集会と一体のものとして広島で労働者集会が厳かに開かれました。以下報告します。
※セシリさんの発言にある「RODC」とは「ROTC」の間違いです。スマソ。byケンヤ



UTLAロサンゼルス統一教員組合西部地域議長
セシリー・マイアトクルスさんを迎えて

日米労働者交流集会 in

Hiroshima


司会の教育労働者から

 今から11.4日米労働者交流集会を始めます。

<広島県労働組合交流センター事務局長 有賀さん>

 広島の闘う労働者から、歓迎のあいさつを述べさせていただきます。先日の11,1労働者集会に世界中から労働者の仲間が集まってくれました。そこで世界大恐慌に立ち向かう、闘う労働運動を作りだそうということを宣言しました。ここではっきりしたことは2つです。ひとつは全世界で労働者が直面している課題はひとつだということです。戦争・民営化・労働組合破壊・失業・賃下げ・貧困という全く同じ課題に直面していること。もうひとつは、だからこそ労働者は国境を越えてひとつに団結できるということ。労働者がひとつに団結したとき、強大にみえる資本家の支配を、打ち破ることができるんだということ。
 大恐慌の中で、労働組合の支持をうけた政権が成立して、これが労働者に襲いかかってくるということがおこっています。腐った労働組合の幹部が、資本家の手先になって労働者の怒りを押しつぶそうとする動きが世界中どこでもおきています。だけど、労働組合っていうのはそんなものじゃない。現場労働者の怒りというのは今ものすごいです。こんな腐った労働組合幹部がどんなに押さえつけようとしても、できないんだということです。何よりも労働組合の力というのは、現場の闘いにあるということです。11.1の集会でセシリさんの発言にもあったように、現場で怒りを組織して、教育の民営化、軍事化を実際に阻止できる。そういう闘いの中に勝利の展望がある。現場で闘う私たち労働者の国境を越えた連帯は必ず世界を変える力になると、確信しています。日本の労働者はアメリカをはじめとした全世界の労働者と団結して、闘っていきたいと思うので、これからもぜひよろしくお願いいたします。

<広島県教職員組合組合員・君が代不起立被処分者 今岡さん>

  11月1日セシリさんの熱い発言を聞き、またこうして広島の地で反戦・反核を闘う私たちとの熱い交流を実現できた意義は計り知れないと思います。ようこそ広島へ。心から歓迎します。
 2007年11月集会へのアーリーンさんの参加。2008年には、ヒロシマ大行動へも参加して下さいました。また、2008年11月集会と広島訪問に来て下さった、グレゴリーソティアさん。私たちはこういう方々と闘う連帯をつくってきています。
 今夏8.6ヒロシマ反戦・反核闘争は、核独占と戦争のオバマを弾劾し、民主党・連合、日本共産党らによるオバマ賛美と闘い抜いて、反戦・反核闘争の解体攻撃を打ち破ってきました。私たちは日米の労働者にかけられた新自由主義攻撃は同一のものであって、労働者に国境はない、労働者の怒りをひとつにして闘う中に勝利があるということをますます感じてきています。セシリさんとしっかりと交流して日米の労働者の固い団結をつくっていきましょう。よろしくお願いいたします。

<全国被爆者青年同盟委員長 中島さん>

 被爆2世の私の方から歓迎のあいさつをしたいと思います。今年の11月集会に多くのアメリカ労働者の方々が参加していただき、ますます核と戦争をなくす闘いが力強く発展していることを年々感じています。
今まで日本の反戦・反核運動は核廃絶ということをいってきました。しかし、だから大統領を呼ぼうといった運動には核を廃絶できる展望はありません。我々の労働者としての闘い、核を使わざるをえない、この支配のありかたを変えていくということに一切の可能性があります。とくに8月6日に我々はオバマのプラハ演説を断固批判しました。オバマにノーベル賞を授与するということ。これがオバマは平和主義者であるかのように描かれていますが、これまでキッシンジャーはもとよりルーズベルト、全て戦争をやってきたやつらにノーベル賞が与えられている。言葉で「平和」を語り、実際には戦場で人を殺しているのです。特にアフガニスタン、イラク、パレスチナで。その戦争の最高司令官であるオバマが、核を廃絶することなどないのです。
 そのことをはっきりと申し上げて、12日にもオバマが広島にくるかもしれないということが言われていますけども、広島には絶対にこさせない抗議の闘いをやっていきたいと思っています。
 我々の闘いが日米の国境を越えて、ともに連帯する、そして支配者階級を打ち倒していく、そういう闘いを一緒にやっていけたらと思っています。よろしくお願いします。

<ロサンゼルス統一教員組合西部地域議長 セシリーさん>

 コンニチハ。今日はいくつかのポイントを押さえて話しをしたいと思います。
 私は今広島に来ています。今日は平和記念館を訪れました。原爆によってどういう破壊行為が行われたのか。8月6日にどういうことが起こったのかは知っていましたけども、今日はじめてひとつの市全域に渡ってどのようなことが起こったのかがわかりました。したがって今日この日から、本気になってこの闘いをやっていく、そしてヒロシマの人のために、全世界の労働者の平和のために本気になって闘っていく。そう決意しました。


 まず学校の軍事化について話をしたいと思います。日本でも戦争という問題の教育は行われていると思いますが、アメリカでこういうことを起こさないためにはどう闘っていくのか。そのことをお話します。カリフォルニアでは、経済危機のために軍隊へ入隊する青年の数が、ここ20年間で最高のレベルに達しています。軍のボーナスに匹敵するような仕事は何もないという状況です。軍の募兵官に対して、アーリーンさん(CAMS)と一緒になってUTLAは闘っています。軍の募兵官はもっとも貧しい学校をターゲットにしています。少なくとも1週間に2回はやってきます。彼らはウソの約束―ボーナスをあげるとか、大学に進学させるとか―をしています。ほとんどがアフリカン・アメリカン、ラティーノの高校生をターゲットにしています。しかし、軍の募兵官というものは、非常に豊かな高校に対しては1年に一回しか入ることを許されておりません。したがってどういうことになるのか。教育をしている場面において募兵官など来るべきではないのです。例えば、高校ではRODCという軍事訓練の団体がつくられ、高校生が軍事教練に入れられるということが始まっています。RODCというのは、そこから募兵をする、そこから軍隊にいれる、その通路になっています。体育の授業という面目で軍事教練をやらされるのです。体育の先生は、生徒をRODCにつれてきてしまうということで困惑しています。トレーニングキャンプに連れて行って、行進の練習とか、敬礼だとか、部隊の形成だとか、そういうことをやらされる。それでCAMSとUTLAは保護者と生徒に対して、RODCとはどういうものなのかについて教えています。それが我々のコミュニティー、我々の近くで行われている軍事化の実態なのだと教えています。これが重要です。


 私はそしてこのことについて特によくいいたいのだけど、教育の民営化という問題についてです。2002年ごろに「落ちこぼれゼロ法」というものができました。それは学校を改革すると約束してできたものです。しかし、それが学校とコミュニティーにもたらしたものは、落ちこぼれゼロ法という名のもとに、子どもたちと教師を落ちこぼれさせた現実です。落ちこぼれゼロ法というのは、子どもたちを置いてけぼりにさせないというものだったのですが、実際には全ての生徒をテストさせるというものだったのです。それが民営化だったのです。
 要するに、民間企業が非常に強力に教育を攻撃している。闘いは、困難な場合もあるが、我々は闘い続けています。我々UTLAはそういう闘いの中から生まれました。
 今年の1月25日にロサンゼルス学区当局の教育委員会はひとつの決議を挙げました。公共予算で運営している250の学校を、民間が運営する学校に転換するというものです。UTLAはただちに反撃しました。我々は学校と保護者とコミュニティーが協力して学校を変えていく、そういう闘いに入りました。民営化と民営学校というものは、義務化されたテストと、軍事化と、企業の金儲けを、全てひとつにしたものです。それで、労働者の権利を牽制するのです。要するに、企業は労働者階級の存在自体を侵害していく。労働運動というものは、こういうものを通して発展するのです。ランク&ファイルの労働者が、活動する、権力を立てる、絶対に黙っていない。そういうことによって発展するのです。我々が黙っているというのは、民営企業がやっていることを承認するということです。我々は我々の職場・学校現場に戻る必要があります。我々が何を聞くかではなく、何をやるかです。


 日本にはケンジがいる。あなたたちにはケンジがいる。我々のメンバーの一人が、民間企業に、あるいは当局から攻撃されたら黙っているわけにはいかない。我々の学校にも、行きたくない、見たくないという人もいます。そういうのはよくないが、それも我々全体の問題なのです。我々自身が行動して変える以外にないのです。それが我々の闘いです。我々は働く仲間のために、立ち上がる必要があるのです。自分の身が少し危うくなるとしても、それでもやる必要があるのです。
 日本でも広島でも団結という希望を持ちたい。現場労働者に何をしなさいというのは簡単です。でも私はそれはいいたくない。私はみんなと一緒になって闘いたい。全てひとつの闘いであり、我々はみなひとつなのです。ひとつのものとして闘う。
 私はUTLAの地域議長として6600人の教師を組織し、ロサンゼルス当局が義務化したテストをやめさせることに成功しました(パチパチ)。それは私がテストをやめろといったことで成功したわけではなかった。それはランク&ファイルの仲間が一緒になって初めてできたのです。UTLAというのは、大きい組合ですので、組合全体でテスト拒否闘争ができたわけではないのです。私の地域でテストボイコットをすると決めたのですが、UTLAはまだまだその時期ではないといってきた。そこで委員長と話をして、私たちはもう待てない、私たちの地域ではやるといいました。それで今年の1月27日に記者会見をやりました。わたしの学校でかつてなかった大規模なイベントになりました。韓国の新聞機関や、ありとあらゆる報道機関が押しかけました。そこで、彼らに何故ボイコットをするのか説明しました。お金の無駄遣い、それから授業時間の無駄遣い等々。「恐くないのか」という質問もありましたが、はっきりと「NO!」と言ってやりました。
 私たちはテストのために教育しているのではない。テストとは教育ではないのです。私たちは記者会見後92%のボイコットをやりとげました。それ以降どんどん電話・メールが来て、どんどん闘いが広がっていきました。


 次の話のポイントですが、いかにランク・&・ファイルを組織するかです。話あう、パーティーをする、労働者と労働者の間に橋をかける。ありとあらゆることをやるべきですが、その上でメディアを利用するべきです。メディアは我々の味方ではないのですが、我々は利用する必要があります。どんどん情報をとりこみ、どんどん情報を流しましょう。若い労働者たち、技術的に達者な人たちをまきこんでドンドンやる。ユーチューブ等のメディアをドンドン利用して人を集めることです。メディアがわれわれを利用している以上、我々もメディアを利用すべきなのです。
 これからもトークがあるでしょうから、このあたりで終わりにしておきます。ありがとうございました。

<東京教組、君が代不起立被処分者 米山さん>

 7月3日にセシリと知りあいました。そのときにセシリは11月集会に行きたいといって、そこでアーリーンと連絡をとり、これは組合で行かせようと話になって、ダフィー委員長に手紙を書こうということになったんです。セシリは、私はNEA大会でこういうことをつかんだ、絶対に国際連帯を組合で取り組むべきだと伝えたんですけど、組合で参加するというところまではなかなか困難なこともあり、達成はできませんでした。だけど、セシリは保護者や仲間からカンパを集め、11月集会に参加したのです。やはり彼女が来てくれたということが、7月訪米の最大の成果だったというふうに思います。
 昨日、日米の教育労働者集会がありました。そこではクラちゃんの処分もあって、東京教組でもすぐにビラ撒きをしました。町田教組の委員長が11月集会に熱いメッセージをもって参加してくれたので、そこで委員長とクラちゃんを引き合わせました。彼は2月の日教組大会に行って、クラちゃんが排除されたところをみていたんです。彼はそれにすごく打たれたと、これからも最大限支援しますと言っていました。本当に闘いが拡がっていると感じました。
 昨日は教育の民営化、それから闘う労働組合をいかにしてつくるかという2つのテーマに絞って交流集会をやりました。アーリーンさんやセシリさんから学ぶことは、「とにかく戦略」だと。学力テスト粉砕にしても、当局に対してここのところを潰したら大打撃を与えられる。だから学力テスト粉砕なんだ。戦略をたてろということなんです。それから「組織化」だと。正しいことを言ったって、組織できなきゃダメなんだと。それが耳にいたいほど言われました。
 それからクラちゃんの処分問題ですけど、8月6日という歴史的な日に教育労働者が参加し発言する。これこそ誇りと闘いじゃないですか。今の時代に生きる教育労働者の本来あるべき姿だと思います。だからそれは不起立闘争の処分以上に、あらゆる教育労働者が「自分もこういう思いなんだ」と、分かる闘いなんです。わたしはなんとしでも日本のランク&ファイルの労働者の決定的な一歩にするために、クラちゃんと団結してがんばります。

<広教組組合員、君が代不起立&8.6被処分者 倉澤憲司さん>
ケンジ
 全国教研というのは、労働組合のあり方が問題となっています。私は全国教研には出られることになっていたのに、直前になって「会場内外でビラ等をまかない」「免許更新性に協力してくださいなどという発言にも、おかしいといってはいけない」「不規則発言等をするな」といわれる。それから「広教組、日教組の指示に従え」。何重に縛るんだ!組合員の口を閉じさせ、見えなくさせて、そして自分たちの言うとおりにするものだけが組合員だと。違いますよね。先ほどもいわれましたとおり、ランク&ファイルの闘いこそが闘いなんです。だから私はその誓約書(教研集会でビラを撒かないことを誓約しろと組合が言ってきたこと)を書くのを拒否して、全国・広島のみなさんと一緒にビラを撒いて、現場組合員にこんなことは乗り越えて団結しようと訴えました。それをまた排除したのが広高教組と一緒になってやってきた機動隊です。広教組・日教組が機動隊を呼んで、わたしたちを排除する。闘う団結をつくろうとする組合員を排除する。右翼を排除したなんて言っているけど、右翼なんか平和公園に入ってきてもいない。労働者の団結に頼るのではなく、権力に頼る。今回の日教組教研がまさにそれです。
 今回8.6ヒロシマ大行動に倉澤が参加し、田母神を批判して、そして戒告処分がでました。こんなことはおかしい。ビラを撒かせてくれ。勝手に配って撒くのはいけないと言うなら、前もってこのビラを撒かせてくれといったのに、結局そんなん関係なかったんですね。当局も、やってきた公安警察も同じように「撒くな」という。本当に労働者が怒れば10年目研修なんか粉砕できるんですよ。こんなんメチャクチャなんだということが暴露されるんです。労働者の怒りが爆発すればすごい闘いができるんです。それを組合は取り組まない。取り組まないだけじゃなく、権力を呼び入れて押さえつける。広教組がよく言っていたことは、「若者は闘いといっても立ち上がらない」「政治の話をしても避けていくだけだ」「不起立なんて言おうものなら、絶対離れていく」。非正規職の労働者に対しては「助け合い」だという。広教組が分断を組織している。私は非正規職は撤廃しかない、だから1047名解雇撤回なんだ、誰の処分も許さない、仲間誰一人も見捨てないといって闘いきりました。仮に、非正規職労働者がいて、その人に「あなたを助けてあげます」と言っていたとしたら、その人は「自分は助けてもらう人だから、今はガマンしよう」というふうになる。そうじゃないんだと。僕は今日セシリさんの姿をみて、「この人がいたら自分も闘える。この人のエネルギーをメチャクチャもらえる」そういうふうに思いました。
 団結することを押さえつける本部のあり方は絶対反対です。日教組教研では、質疑をカットしました。まだ20分もあるのに、決議を取ろうとしたのです。私はそんなことはおかしい、道州制のことを黙っていることを許せないといいました。そしたら半分以上の現場労働者が俺と同じ目で本部をみていてくれた。俺はこれで本当にいける、やってきてよかった、どっかで自分を曲げなくてよかったと思いました。これで自分は団結の軸になっていくんだ。そのひとりひとりに自分がなっていくんだ。自分たちで闘う労働組合をつくっていくんだ。アメリカにはセシリさんがいます。日本には僕もみなさんもいます。がんばっていきましょう。

<フリートーク>

 8.6ヒロシマ大行動事務局長 谷口さんからのアピール


 動労西日本の大江委員長は流暢な英語を披露


 NTT派遣切りと闘う労働者


 医療労働者からも

<質疑応答>

 ①教育の民営化ということで民間が教育界を攻撃してくるということが言われましたが具体的にはどういうことですか
 ②テストボイコットが92%の達成率ができたのは、現場がどういった状況で成しえたのですか。現場でどう闘ったのですか


 ①民間の企業は公的に運営されている機関をのっとろうとしているのです。それは、区当局が先ほどの250の学校の民営化を圧倒的賛成で可決させるというやりかたをとった。税金で運営されている学校をのっとって、そこで働いている労働者を追い出した。決議された名前は「学校教育改革法」という名前でした。それで区当局が保護者の間で署名運動を始め、「学校を選ぶことに賛成ですか、反対ですか」ということで、学校を民間企業にただで与えてしまうという法案を可決させたのです。
 ②1月27日にボイコットをしたのですが、自分の地域では全体でやりました。実際には27日の前からやっていたのですが。教師たちはテストを投げ捨て、29日に大きなデモをやって、教師の何人かはテスト用紙を箱につめてもっていって「税金の無駄遣い」という紙をはって、当局の建物の前に積み上げた。それでそのあたりに投げ捨てた。デモに行くとはいっても、ちゃんと授業はやりました。そしてデモにいってテスト用紙を投げ捨ててきました。こどもたちは多いに支持しましたよ。


 最後に団結ガンバロー


 ん?


 おお、ディスイズアメリカンダンケツガンバロー!


 そしてインターナショナルへ


 最後に・・・僕と安藤全学連副委員長とセシリさん



end




thank




you
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