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映画『A2ーB-C』上映会やりました★

19日(火)、広大で映画『A2-B-C』の上映会を行いました。ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!

 


 4月14日、16日の二度に渡って熊本・九州を襲った(今も余震が続いている)大地震によって、多数の方の命が犠牲になりました。今も20万人に近い人々が避難生活を余儀なくさせられ、『関連死』による犠牲も後を絶たないなど、本当に厳しい状況があります。こうした中で19日、私たちは5年前の3・11大震災と原発事故を扱ったこの映画を上映しました。
 改めて、犠牲者の方の冥福を祈ると同時に、被災地の方たちの「生きるためのたたかい」を全国で支援していくことの重要性、そして九電・川内原発(鹿児島県)を停止させる必要性を痛感しています。
 そのためにも今後、学生自治会として、被災地支援を呼び掛けていきます。
 その上で、何よりも被災地の人びとの「生きるための闘い」はこれからです。東日本大震災でも、震災で崩壊した漁港や線路をもと通り復旧させるのではなく、「そもそも不採算」を理由に廃止・統合が加速されました。「復興のため」と称して被災地に経済特区がつくられるも、新しく用意された雇用は非正規雇用ばかりで、東北の自治体は人口流出が進み、過疎化が促進されているのが現状です。
 自らも被災者でありながら震災直後から避難所を運営したり、倒壊した建物を確認したり、支援物資を届けたり、あるいは水道管や道路などインフラを復旧させたり…。こうした人々の努力なくして、政府の掛け声だけで「救援」も「被災地復興」も成り立ちようがありません。私たちは「政府を通じた復興運動」ではなく、地元の労働者たちと直接連帯していく被災地救援運動を作っていきたいと思います。


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 以下、遅ればせながら、『A2-BーC』の内容を若干紹介します。 

 福島原発事故で大量に流出した放射線が子どもたちの生活や健康にどういう影響を与えているか。現地の家族・子どもたちを撮り続けてきたイアン・トーマス・アッシュ監督の作品です。



 国は「福島原発事故の放射線による健康被害は、過去・現在・未来において出ることはない」と断言し、今日までに福島の子ども150人以上から甲状腺ガンが見つかっていても、「原発事故によるものではない」と断定しています。こうした国の判断を支えているのが、実は広島大学や長崎大学から福島に派遣された『原発御用学者』です。
 しかし『A2-B-C』では、国や御用学者の説明に納得せず、自分たちの力で被曝から子どもたちを守るために、立ちあがり始めた人々が登場します。子どもたちも、原発事故によって被曝した自分の喉元(甲状腺)から異常が見つかる中、その事実を受け入れつつ「福島から放射能のない世界をつくっていきたい」という思いを語り始めます。
 映画の後半には、福島県内で唯一で甲状腺診察を行う診療所が登場します。

 原発事故後、福島県医師会までもが国の『原発からの放射線よる健康影響はない』という圧力に屈していく中で、被曝の影響を疑い、病気から人々の健康を守るため、「政治的な圧力」とは真っ向からたたかう診療所ができました。
 福島の保護者・子どもたちの踏ん張りと、医師たちの情熱、そして全国・海外からの支援の募金が結びつき、完成した診療所。さまざまな困難の中からも『命を守りたい』という人々が、場所を超えて結びつき、そのつながりは強くなってきたことが伝わります。

 この映画は上映当初から大変な反響があり、海外の上映会では「フクシマの実相を知る上で貴重」と賞賛の声が相次ぐ一方、国内では上映中止の圧力がかかり、昨年3月から突如上映できなくなりました。しかしイアン監督を先頭に抗議活動が展開され、再上映を勝ち取りました。(下の写真は「検閲反対」を訴えるイアン監督)


 
 映画の後、広島市在住の室本けい子さんが、広島で行っている福島の家族・子どもたちの『保養』を写真付きで紹介してくださいました。
  



『保養』とは!?
 原発事故後、福島では放射線の影響で外で思い切り遊べなくなりました。福島から避難できない家族・子どもの方が多い中、思い切って大自然の中で遊ぶための『保養』は、子どもたちのストレスや運動不足の解消のみならず、体内に溜まった放射性物質を低減させる効果もあり、本体であれば行政や学校あげて取り組むべきことです。しかし原発事故の影響を過小に見せたい政府と福島県によって、そうした取り組みは一切行われていません。
 そのため、室本さんのように、『個人』で福島の家族・子どもの保養を受け入れているケースが、現在のところほとんどです。今年も広大自治会は、福島の子どもの保養が始まる時期(7月中旬~8月)の学生ボランティアを募集します。 関心のある方はぜひ連絡ください!
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