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浅原学長宛に質問状を提出しました!

7月21日(木)、昼休みの反原発キャンパス集会の後に広大生有志で質問状を提出しました!

以下は、質問状の詳細です!




広島大学学長 浅原利正殿

質問状

 3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原発事故は、被爆地ヒロシマにとって、絶対に看過できない問題です。ヒロシマの被爆者が「三度目の原爆が落とされた」「しかも今回は日本政府によってだ」と言っているように、原爆で体を焼かれそれでも命あるかぎり、核廃絶を訴えてきた被爆者の思いが、自国政府によって完全に裏切られました。そして福島の人々を66年前とまったく同じ惨禍の中に突き落としています。
 問われているのは、この広島大学です。本来ならば大学を挙げて原発事故を弾劾し、全原発の廃止に向け先頭にたつべきであるのに、あろうことか「ヒロシマ」の名を語って福島県民の放射能被害を拡大させ、政府・東電の責任を免罪する立場で行動する教授を送り出しています。原爆放射線医科学研究所所長の神谷研二教授のことです。私たちは広島大学で学ぶ学生として、このような事態を絶対に許すことができません。浅原学長には、大学の最高責任者として、以下の質問に真摯に返答することを求めます。

一、 神谷教授がどのような理由と経緯で、福島県放射線リスク管理アドバイザーに就任したのか、また7月15日付けで福島県立医大副学長に就任したのか、その決定の過程に大学としてどのように関与したのか、すべて公表するべきです。神谷教授は06年、研究室の実験で扱う放射性物質の管理がずさんで、違法行為が日常化していたことが内部告発によって明るみになり、被爆者からも抗議の声をあげられたような人物です。当時大変な社会的問題となり地元紙・中国新聞社説においても名指しで、広島大学のあり方まで含めて問題にされました。このような人物を放射能被害に苦しむ福島に送り出したことは、大変理解に苦しみます。どのような理由で神谷教授を「適任」としたのか、明らかにするべきです。

一、 3月20日付けで福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任した神谷教授の発言が、社会的に問題視されています。神谷教授の「(国が定めた放射線)基準値を1年間食べつづけても問題ない」という発言は、内部被爆の危険性を無視するものです。また放射線には“しきい値”がないという科学的事実を否定するもので、専門家としてあるまじき発言です。さらに「チェルノブイリ(原発事故〔1986年〕)の乳児の甲状腺ガンは一般より低い」というNHK番組での発言も事実無根です。これは放射能の影響を意図的に小さくし、真実を覆い隠すものです。このような神谷教授の発言は、福島県民のみならず全国的に波紋を呼んでいます。神谷教授の発言に対し、広島大学としてこれを正しいと擁護するのか、それとも異を唱えるのか、立場を鮮明にすべきです。
 
一、 かねてから原発重大事故の可能性を訴えてきた作家の広瀬隆氏らは、7月8日、神谷教授、山下俊一長崎大教授、また高木義明文科相、勝俣恒久東電会長らを、未必の故意による重大事故の責任者として、また業務上過失致死傷罪にあたるとして、東京地検・特捜部に刑事告訴しました。この件に関して広島大学としての見解を求めます。

  *回答期限は7月28日(木)とします。                     
                       2011年7月21日 広大生有志



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