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12/1 広大の大瀧教授の『内部被曝を考える』講演会、開催!






 12/1NAZNEヒロシマは、広島大学教授・大瀧慈(おおたき・めぐ)さんを講師にお招きし、今フクシマで行われている内部被曝隠しを考える講演会を開催。約50人が参加し、活発な質疑応答を行いました。

 大瀧教授の最新の研究成果で、被爆地ヒロシマの「定説」が覆されようとしています。それは、広島原爆の被害者は初期放射線(主に外部被曝)によるものがほとんどで、残留放射線による間接被曝や内部被曝による影響は無視できるほど小さい、という定説です。

普段は難解な数式を使って研究報告をなされている大瀧教授は、この日一般向けに推敲を重ね、平易に解説してくださいました。大瀧教授の専門は統計学です。教授は初期放射線を浴びた量とガン発生の因果関係について統計学の立場から研究を続けてきました。そこから導かれた結論は、「これまで主な研究対象とされてきた原爆が炸裂した瞬間に出る『初期放射線』だけでは、被爆者のガンの死亡リスクが増加する状況を説明できない」ということ。そして「放射性物質を含む黒い雨などの『残留放射線』が被爆者の死亡リスクの増加に大きく影響している可能性がある」ということです。

3・11を経て、内部被曝を告発する「黒い雨」被爆者の闘いが今一度粘り強く展開される中、放影研(旧ABCC)が保管する1万3000人分の「黒い雨」聞き取り調査の存在が明らかになり、米日帝が意図的に内部被曝調査を切り捨てた事が判明しました。これにおされて、今年広島市・県が「黒い雨」指定地域を6倍に拡大し、救済の範囲を拡大するよう求める報告書を政府に提出。しかし厚労省の検討委員会はろくな調査もせず却下し、大問題になりました。このとき大瀧教授の研究成果は「黒い雨」調査の妥当性を示す根拠として注目を浴びました。「黒い雨」被爆者は今もさまざまな疾病を抱え、長年にわたってこれは放射能の影響だと訴えています。
「黒い雨」研究が進めば、被爆者が抱えてきた数々の悪性腫瘍の発生は、初期放射線量(内部被曝を無視)で決まるとし、そこから被曝の許容限度を導き出してきたICRP基準が根本から崩壊します。御用学者山下・神谷の「100mSv以下安全」説、あるいは「年間20mSv」基準など、被爆者抹殺政策の上に成り立った、事実無根の恣意的な数値でしかないのです。ヒロシマ・ナガサキ、そして今フクシマでも繰り返されようとしているこの内部被曝隠ぺいの歴史に終止符を打ち、日米帝の核支配を根本から粉砕していく闘いを、ヒロシマから起こしていきたいと思います。


講演の後には、主催者からの提起で、総選挙情勢と対決し、反原発100万人決起を作りだす先頭にNAZENが立つこと。フクシマの怒りとつながって、内部被曝隠ぺいと闘い、全ての核を廃絶に追い込むこと。そして被曝と生きかつ闘い抜くための拠点=ふくしま共同診療所建設運動のさらなる支援を行なうことが呼びかけられました。



中国新聞報道
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