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「免状不実記載」でっち上げ弾圧に対する抗議声明


抗議声明


 3月5日、広島大学学生運動の支援に来ていた仲井祐二さんが広島県警によって不当逮捕された。徹底弾劾する。
 容疑は免状不実記載、「富山県運転免許センターで、実際には住んでいない富山市内の住所を届け出て、運転免許証を更新した疑い」などとされている。
 仲井さんはもともと富山大学の学生で、学生寮つぶしに対して怒りを燃やして立ち上がり、そこから全国の学生運動を支援して闘ってきた。地元で免許を更新するのは当然ではないか。
 一体これのどこが犯罪だというのか!? 学生が地元で免許を取る、サラリーマンが長期出張中に地元で免許更新する、こんなことはいたってありふれていることだ!
 ふざけたでっち上げ弾圧であり、簡易裁判所は当然のごとく勾留を認めなかったが、広島地裁は勾留10日接見禁止をつけた。絶対に許さない。

 これは明白な学生運動つぶしだ。
 いま、京都大学でのタテカン攻防や、東洋大学での竹中平蔵批判タテカンの登場に象徴されるように、全国で学生運動が盛り上がり始めている。
 広島大学でも「大学の言うことを聞かなければサークル解散」とする誓約書の強要、ビラまき・ビラはり・タテカンすべてを規制するルールの一方的制定などが昨年立て続けに行われていた。こうした大学の管理に反発する学生が、膨大に学生運動に結びつくことを恐れたのだ。

 さらに今回の弾圧は、改憲に向けた政治弾圧だ。
 安倍・自民党は2月前半、この4月統一地方選で改憲を前面にして訴える姿勢を固めた。憲法を変えるためには地方から改憲に向けて意識改革を進める必要があると判断したからだ。
 しかし、広島は「被爆地ヒロシマ」であり、被爆者を先頭に「あの惨禍を繰り返させない」という強い思いがある。この間、広島の100人を超える教育労働者が集まり、「改憲・戦争阻止! 教え子を再び戦場に送らない! 広島教職員100人声明」を発した。ヒロシマの怒りが改憲反対の運動になって爆発しようとしている。
 私たち学生自治会は学内で改憲阻止を訴え続け、この集会にも広大から様々な学生が参加した。広島から改憲反対の怒りが爆発することを恐れて、今回の弾圧が行われたのだ。

 また、今回の弾圧で広島大学のサークル棟にまで家宅捜索が入った。このようなことは広島大学当局と警察の癒着がなければできないことだ。大学の自治と警察権力は絶対に相容れない。あわせて徹底弾劾する。
 全国でも大学当局と警察の結びつきはもはや明確になっている。
 京都大学ではタテカン問題をはじめ学生自治破壊に抗議して闘っていた学生が不当にも逮捕された。この弾圧では、京大当局が公安警察を学内に招き入れていたことも明らかになっている。
 東洋大学でもビラをまいただけの理由で学生が逮捕され、その抗議が巻き起こる中、公安警察が堂々と東洋大構内に足を踏み入れていた。
 学生を守るどころか権力に売り渡す大学になど存在する価値はない。大学を学生の手に取り戻す決意を新たにする。

 今回の弾圧の狙いは、自らの良心に従って学生運動や反戦運動に関わる人々を絶滅させようということだ。森友・加計疑惑、統計偽装等々、偽りばかりの世界を維持しようとする者たちにとって、保身を投げ捨て行動に立つ人々は脅威だからだ。おかしいことにはおかしいと公然と訴え、人々が立ち上がっていくことが弾圧を打ち破る力だ。
 今回のでたらめな弾圧に対し、心ある人々の協力と支援を呼びかけます。ともに弾圧を打ち破り、仲間を取り戻しましょう。
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